お位牌とは故人そのもの ~地域によって違う風習

お位牌は大抵、1名につき1基のお位牌を制作します。
亡くなってすぐは、白木に墨で戒名を書いたお位牌が祀られますが、四十九日を過ぎると本位牌に魂を入れ替えてお祀りします。

長野県千曲川付近の地域では、親戚一同が同じ位牌をお祀りする風習があるそうです。
それは。。。昔から何度も氾濫を繰り返してきた千曲川は、
家屋や家財を濁流で流してきました。
もちろんお仏壇やお位牌もです。

全部流されて、ご先祖様の大事なお位牌が亡くなってしまうのを恐れて、
親戚の皆で同じお位牌を持つという風習が生まれたそうです。

ある家が被災しても他の家のお位牌が無事ならば、また新たなお位牌を作れる。

地域ごとに風習は違えども、それほどお位牌とは故人そのものであり、大切なものであることの証だと思います。
その想いは無くすことなく、持ち続けたいですね。