数回に分けて位牌の由来や種類、用途、加工の違い、お仏壇や位牌場に置く理由をご説明します。
お位牌の由来は諸説ありますが、中国の儒教から始まったという説があります。
中国の儒教では、ご先祖様の官位や名前を木札に記して祀り、供養をしていました。
この木札が位牌の由来という説が有力です。
また日本古来の『御霊(みたま)』という考え方という説もあります。
御霊は太陽・自然・山々、そして各個人にも神の分け御霊が宿るという考え方です。
江戸時代ごろから普及し始めたお位牌。
お寺の住職に故人の魂を入れて供養し始めたのが始まりとされています。
中国儒教に影響を受けた禅宗僧侶が、鎌倉時代に位牌を祀る儀礼を始め、江戸時代には一般庶民に広まったとされます。
また日本古来の神道の『霊代(みたましろ)』が由来という説もあります。
霊代とは、ご先祖様の霊を祀り供養するための依代のこと。依代とは神霊が宿るもので、樹木、岩石、人形などに宿るといわれています。
同じように故人の御霊も木札を依代にし、宿るという説です。